【本レポ】誰も教えてくれなかった基礎のキソ 棒針編み 困ったときに開く本 / 松村忍

特に今、困っているわけではないのですが、買いました。
大型書店で編み物本の棚を片っ端からチェックしていて、見つけた本。

私は1年前に編み物を始めたのですが、その時、編みたい作品が載っている本と一緒に購入した基礎の本は、ヴォーグ社の[いちばんよくわかる 棒針あみの基礎]でした。


ですが、[いちばんよくわかる〜]が手元にあっても、分からないことや、躓くことが多く、『やっぱり棒針は難しいな…編み物教室に通わないとだめかな』と感じていました。

で。

1年経ったいま気付いたことは、[いちばんよくわかる〜]は基礎本ではなくリファレンス本、又はテクニックガイドであり、本当の基礎本…これから独学で棒針編みを始めようという人がまず買うべき本は、この[棒針編み 困ったときに開く本]であるということ。

これで出来なかったら、もう人に習うしかないというぐらい、本当に初心者の為の内容になっていて、もし私が1年前にこの本に出会っていたら、あれもこれも躓かずに済んだのに…ということがいくつも書かれています。

そしてそれ以外にも…そこそこ慣れてきてミトンぐらいならほぼ迷わず編めるようになったいま眺めてみても、「ああ〜なるほどね!」「そういうことか〜知らなかった」という情報が載っています。

というわけで。

本の内容を少しだけ紹介

(画像の一部はモザイク加工しています)

ゲージって…


ゲージってそんなに大事?
大事なのに、材料には含まれていないの?
ゲージはぴったりだったのに、本番を編み始めたらサイズが変わってしまったんだけど?
等々といった質問に答えてくれています。
なるほどね〜〜でした。

ゲージの調整方法についても書かれていますが、「縦はぴったりなのに横が小さい時」の対処は書いてませんでしたw
まぁ、3つ目の“計算する”に含まれるのでしょうね。
(計算と言っても、安易に増減しづらいデザインもあるし…どこまでを基礎本で紹介するか、難しいところかも)

目が揃わないんだけど(´;ω;`)

私、これ結構気にするんですよねぇ(^^ゞ
機械編み並みにキレイに編みたい…と、実は思ってます。

でも…
A:多少の不ぞろいは気にしないで^^

まぁ、確かに、初心者があまり気にしても仕方ないですよね(^^ゞ
私が最近辿り着いた一つの結論も似たようなもので、『それより今は数をこなして手を慣らす方が良さそうだ』と。
機械並みとはいかなくても、そのうち手も目も慣れて、許容範囲内と思えるようになるかもしれないし。

ただ、「気にしないで」と言いつつも、ここがこうなってる場合は緩すぎですよ/キツすぎですよ、という一つの目安と解決方法を示してくれているところが◎。意外と、そこまでフォローしてくれている本や動画は無い気がします。(私が運悪く出会えなかっただけかもしれませんが(^^ゞ)

で。
「多少の目の不揃いは気にしないで」と言っている本書に載っている編み地見本が、本当に不揃いで…思わず吹き出しそうにw

この1目ゴム編み…いいのこれ?w
Vが右に左に、めっちゃ蛇行してるように見えるんだけど…(^^ゞ

これを見て『…ああ、私、気にし過ぎだ』と思いましたw

初心者向けの手法に甘えるべからず?

目の不揃いには寛容な本書ですが、難しめのテクニックを避けて通るという甘えには、しっかりNGを出していますw


こういう姿勢は、私は好きです。
洋裁でも、初心者には難しいとされるファスナー付けを避けたデザインばかりの本があったりしますが、ああいうのはイカンと思います。はい。
Aの方が綺麗に仕上がりますが、どうしても難しい場合はBを、と説明した上で両方載せるならまだしも、洋裁/編み物が難しいというイメージを付けたくないのか、単にページを割きたくないのか、Bだけを載せてる本が少なくないように思います。

その他

私、これ知りませんでした。輪編みばかりやっているせいもありますが…
 これを読んだ時、私も、右下の女の子と全く同じ反応でした(^^ゞ
そういえば近いうちに取りかかろうと思っていたベストやセーターの裾には「ー|ー||」とか書いてあったけど、この端っこの「||」はそういうことか、と。

他にも…同じく輪編みには出てこない“とじはぎ”で必要になる知識。
すごく丁寧に解説されています。これなら出来そう…
写真のモザイクってなんかヤですね(^^ゞ
ぼかし加工アプリに良いものがなくて〜

本書に載っている編み目記号は以下の通り。51種類。

ヴォーグ社の[いちばんよくわかる〜]は“60の編み目記号と150のテクニック”なので、本書に載ってない編み目記号やテクニックの解説が必要になったら購入検討、の順がオススメ。
独学で棒針編みデビューしようと思っている方は買って損の無い基礎本だと思います。


いちばんよくわかる〜との比較

ヴォーグ社の[いちばんよくわかる 棒針あみの基礎]は、昨年末に改訂版が出ています。私が持っているのは旧版。


決して悪い本では無く、とても役立つ場面もあるのですが、本当の初心者が知りたい“基礎”=“初歩的なこと”がフォローされていないように感じます。基礎本というより、リファレンス本/テクニックガイドと言った方がしっくりきます。

上述のゴム編みの作り目を例に挙げると、[困ったときに〜]の方では…
  • 指でかける1目ゴム編みの作り目(右端が表2目、左端が表1目)
  • 指でかける2目ゴム編みの作り目(両端とも表2目)
…の2通りしか載ってませんが、
[いちばんよくわかる〜]では…
  • 別鎖の1目ゴム編みの作り目(右端が表2目、左端が表1目)
  • 別鎖の1目ゴム編みの作り目(右端が表1目、左端が表2目)
  • 別鎖の1目ゴム編みの作り目(両端とも表1目)
  • 別鎖の1目ゴム編みの作り目(両端とも表2目)
  • 別鎖の2目ゴム編みの作り目(右端が表3目、左端が表2目)
  • 別鎖の2目ゴム編みの作り目(右端が表2目、左端が表3目)
  • 別鎖の2目ゴム編みの作り目(両端とも表2目)
  • 別鎖の裏山を拾う作り目を輪の1目ゴム編みにする方法
  • 指でかける1目ゴム編みの作り目(右端が表2目、左端が表1目)
  • 指でかける1目ゴム編みの作り目(右端が表1目、左端が表2目)
  • 指でかける1目ゴム編みの作り目(両端とも表1目)
  • 指でかける1目ゴム編みの作り目(両端とも表2目)
  • 指でかける1目ゴム編みの作り目を輪にする方法
…と、13種類も載っています。
これだけ説明があれば、載ってないパターンでも『じゃあ、指でかける2目ゴム編みの作り目を輪にする場合はこうやればいいのかな?』と、見当が付けやすい。

ただ、こういうテクニックがありますよという羅列だけでは、ガチの初心者にとっては『別鎖と指でかける方法が載ってるけど、どう違うの? 見栄えが変わるんだろうか?? 私が今から編もうとしている作品ではどちらが適しているの??? そもそもゴム編みの作り目じゃないとダメなんだろうか???』と迷ってしまう。

“いちばんよくわかる〜の基礎”というタイトルですが、初心者向けの基礎本ではない、と私は思います。
実際、この[いちばんよくわかる〜]が手元にあっても、たくさん躓いて悩みましたし、[困ったときに〜]の方に先に出会いたかった!と感じました。参考まで(^^)

コメント

  1. はじめまして。私もこの本、重宝してます。編み始めてしばらくして躓くであろう「困ったこと」が丁寧に、読みやすく(文字や編み図ばかりでなく、女の子のイラストを随所に入れているところに好感が持てます)書かれていて…
    お気に入りの本なのですが、編み物ブログなどで買ったよー!という声や評価を見かけないので、こちらでお見かけして嬉しくてコメントしてしまいました。
    編み物の季節に入ってウキウキしています^^
    失礼しました。

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    1. 匿名さん、コメントありがとうございます :)
      (返信が遅くなってごめんなさい)
      ネットでこの本があまり紹介されていないのは、編み物ブログは経験豊かな方が書かれていることが多いからかも知れませんね〜。
      あと書店でも、やはり最大手の日本ヴォーグ社の基礎本を目立たせているところが多く、本書は埋もれてしまっていて、もったいなぁと思います。
      編み物の季節、すっかり涼しくなって冬糸を見るとウキウキしますね〜 ^_^ :-bd
      実は先月から初めてのサマーヤーンと格闘中で、あまりの編みにくさに力尽きそうです :p

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